こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的に関心のある話題を取り上げて、紹介したいと思います。
感想も書きたいと思います。
話題 若者は「承認」されたがっているのか?
下層の不安定就労に置かれた孤独な若者が、その苦境から脱出するときに必要なのは、「世界という全体への接続の感覚」だといいます。
つまり、自分を承認し肯定するまなざしのなかに自身が包まれているという自覚が必要であるというのです。
また、大澤は、作家の平野啓一郎や教育社会学者の本田由紀と「承認を渇望する時代の中で」とい
う対談をしています。
そこで本田は、2008年の末に派遣村村長として活動した湯浅誠の『反貧困』(岩波新書)に触れつつ、非典型労働者の「承認」の困難について次のように述べています。
現在の貧困問題は、 …(中略)…単に物質的にお金がないという問題ではなく、人間としての承認の欠如につながるような問題です。
収入が低いとそれだけで、他者や自分自身からの承認を奪われてしまう。
自己責任論はまさにそのようなものとして機能しているわけです。お前は人間力のないダメなやつだから、モテないし、貧困なのだ、と。
それを本人も受け入れてしまっている。…(中略)…経済的な格差と承認問題ががっちりかみ合っていて、分けられない状況になっている。
大澤真幸・平野啓一郎・本田由紀「承認を渇望する時代の中で」大澤編、前掲書、222ページ。
さらにこの対談のなかで、平野啓一郎もまた、仕事をめぐる承認と自己実現(やりがい)の関係について次のように述べます。
...
承認とやりがいは仕事をしていくうえで表裏一体だと思います。
(中略)…自分が積極的にやりたいと思うことに挑戦でき、自己実現しながら社会から認められているという感覚があれば、仮に給料が安くても、意外とみんなハッピーにやっていける。
感想
特に仕事で認められることは大事なのかと思いました。
また、認められなくても、それなりの給料をもらえればいいという考え方もあるとも思いました。
下記の本を参考にしました
『ライフイベントの社会学』
片瀬 一男著