とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

平均寿命が伸びることはいいことか

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


政治学を独学で学んでいます。

 


大学生のテキスト、入門書として有名なものらしいので、読んでみようと思いました。

 


②こんな本です

 


社会学

   長谷川 公一 他2名

   有斐閣

 

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社会学はあらゆる領域を越境し、リアリティを再構築する。

 


電車のなか、インターネット、スポーツ、学校、会社など、身のまわりの生活にある「社会」を読み解き、関連づける、社会学的アプローチで、私と社会をつなぐもの、社会の成り立ちがみえてくる。

 


現代社会学の英知を結集した、社会学の決定版テキスト。

 


③こんな言葉が印象に残りました

 


大正期と昭和末期を比較して、日本のライフサイクルの変化として指摘されるのは次のような諸点である。

 


(1)出産期間の短縮。

 


明治・大正期において子どもを産む数は5人くらいであったが、現在は2人の子どもを産まない時代に入っている。

 


そのため、従来15年ほどであった女性の出産期間が、現在は2人産んでも5年ほどと短くなってきている。

 


(2)子育て期間での縮小幅の少なさ。

 


子どもが減ったので子育て期間も短くなるように考えられるが、明治・大正期に比べ、子どもたちが学校に行く期間が長くなり、高学歴化したため、長子誕生から末子の学卒や結婚に至る期間は出産期間が減少したほどには減っていない。

 


パラサイト・シングルのような状態に子どもがいるならば、子どもとの同居期間・依存期間はさらに伸びる。

 


(3)老夫婦期間や三世代家族期間の延長。

 


夫が末子の結婚を見届け、定年退職後ほどなくして亡くなった時代と比較して、平均寿命が伸びたことで、現在は定年後17年間ほど老夫婦で過ごすという長い時間が存在するようになった。

 


同時に、老夫婦としての、その長さに耐え兼ねるかのように、熟年離婚・定年離婚といわれる現象も珍しいことではなくなってきた。

 


また、老年期の延長は、同居・別居にかかわりなく、3世代にわたって家族が存在するという現象を長期間生じさせることでもある。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


社会学』第五版

   アンソニー・ギデンズ 他2名

 


社会学の力 』最重要概念・命題集

   友枝 敏雄 他2名

   有斐閣

 


⑤感想

 


ページ数が多いので読み切るのに時間がかかりますが、教科書なので、一通り社会学を勉強するにはいいと思います。

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。