こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
ストライカーの育成に興味があり、タイトルの「科学する」もおもしろそうだと思いました。
②こんな本です
『ストライカーを科学する』
サッカーは南米に学べ!
松原 良香著
岩波ジュニア新書
③こんな言葉が印象に残りました
世界で活躍した日本人選手は?
こう質問をされたら、小中高生のあなたは誰の名前をあげるでしょうか。
人によって答えはまちまちかもしれませんが、9年のコパアメリカの直後なら久保建英、柴崎岳、三好康児らの名前があがったことでしょう。
小中高生を子どもに持つ方なら、中田英寿、中村俊輔、小野伸二、香川真司、本田圭右といった選手たちを、思い浮かべるような気がします。
では、ここにあげた選手たちのポジションは?
なお全員が攻撃的なMFなのです。
ウイングや2トップの一角、あるいは1トップでプレーしたことのある(または、現在プレーしている)選手もいますが、ストライカーではありません。
日本サッカーを取り巻く空気として、泥臭い選手より技術の高い選手、華麗にプレーする選手が好まれる傾向があります。
そういうタイプに憧れた選手が、指導者になっていく。
そうすると、ストライカーよりも攻撃的なMFが評価され、ストライカーが育ちにくい環境が、出来上がっていくように感じます。
それだけに、日本人ストライカーのロールモデル(目標となる人物)を作ることが必要です。
私は、岡崎慎司を推したい。
彼は身長174センチです。
長身ではありません。
抜群に足が速いわけでもない。
テクニシャンと呼ばれるタイプでもない。
マークするDFを圧倒するようなフィジカルの持ち主でもない。
ゴール前でのプレーは泥臭い。
身体ごとゴールへ飛び込んでいったり、味方選手のためにDFを引き連れて潰れたりもする。
本人の身体能力でもできることをひたむきにやり続ける彼は、とても日本人的なストイカーです。
そのプレースタイルで、ドイツ·ブンデスリーガで4シーズン半、イングランド·プレミアリーグで4シーズンにわたってプレーしました。
イングランドのレスターでは、必ずしもストライカーのポジションで起用されませんでした。
それでも、トレゼゲがストライカーに必要な要素としてあげた「ペナルティエリア内の動き」や「ワンタッチシュートの精度」に優れ、チームの勝利のためにゴールを決めるというストライカーの役割を理解しています。
日本人のなかでも身体のサイズは大きくないですが、ポジション争いの激しいゴール前へ入っていくフィジカルと、そのための強いメンタルを持ち合わせている。
私たちが日本人ストライカーを育成する際に、岡崎はロールーモデルになる選手です。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『ゴールハンターバイブル 得点を奪うための最強
理論と38のメソッド』DVD付
佐藤寿人著
『サッカー南米流 球際と攻めの仕掛けが強くな
る』DVD付
ボカジュニアーズ・フィリアル・ジャパン
⑤感想
ぼくも日本人がストライカーを目指すなら、岡崎選手はモデルになると思いました。
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。