こんにちは。冨樫純です。
「個人主義」についてのコラムを紹介します。
ぼくも自己責任と個人主義が結びついているイメージはありました。
機会があればもう少し深掘りしたいと思いました。
「最近の日本では個人主義が行き過ぎている。」
「人々は自分の権利ばかり主張し、道徳は廃れ、社会の粋は危機に瀕している。」
皆さんもこういう意見を一度は耳にしたことがあるだろう。
他方で 「日本には西洋流の自立した個人の観念が
根づかず、人々は社会の空気に付和雷同するばかりである」 という意見もまた耳にする。
こちらはむしろ、個人主義が確立していないからこそ社会に問題があると主張しており、最初の意見とは異なる立場である。
さらに近年では、自己責任を根拠に社会的弱者や貧困層に対する社会保障の削減を呼びかける意見も盛んである。
個人に責任を求めるこの意見もまた個人主義の一種だといえる。
これらの意見は「個人」に対して異なった見方を示しているわけだが、どうしてこのような違いが生じるのだろうか。
どうやら、ひとくちに個人主義といっても、論者によってそこに込入めた意味は異なりそうである。
下記の本を参考にしました
『ここから始める政治理論 』
田村 哲樹 他2名
有斐閣ストゥディア