とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

現象学とは

こんにちは。冨樫純です。


独学で哲学を学んでいるので、勉強してきたことを整理する感じで書いていきたいと思います。


哲学者を1人ずつ取り上げて、その思想、時代背景、感想などを書いていきます。


取りあげる哲学者や思想は、ほくが勝手に選んでいます。


哲学者 フッサール


思想 現象学的還元


現象学的還元とは、人間のどんな考えや理論で

あろうと、「こういう意識体験からこう考えたのさ」という形式に還元することができるということ。


僕たちは、別世界の水槽の中でプカプカ浮かんでいる脳で、ただ夢を見せられているだけなのかもしれない。


そして、僕たちが思い込んでいる「宇宙は原子

が飛び回る三次元企間」という世界観は、まったくのデタラメなのかもしれない。


でも、人間がどんな世界観や科学理論をつくり出そうと、結局のところ、それらはすべて「脳内」で生じたことである。


つまり、脳がどこに置かれていようが中だろうと、別世界の水槽の中だろうとで起こったことになんら変わりはないのだ。


だから、その「脳の外側」がとうなっていようが、「そんなことは本来どうでもいいこと」であり、「いっこうにかまわない」のである。


こうした考えから、フッサールは、ある科学理論がホントウに正しいかどうか(脳の外側の客観的な世界とその理論がホントウに整合しているかどうか)よりも、「こういう科学理論が脳の内側に生じたのか」という「起源」の方を問いかけるべき

だと主張した。


功績


フッサールが偉大だったのは、こうした思考法に則り、いわゆる客観的世界、物理的な世界が実在するという前提を思い込みと断じて、すべてを一から考え直そうとしたことである。


そして、フッサールは、僕たちの主観的な意識の上に起こるあらゆる体験を現象と名づけ、この現象(意識体験)からどのような思い込み(人間の判断)がつくられているか学問的に捉え直そうと提案し、現象学という学問を創設する。


下記の本を参考にしました


新 倫理 清水書院(高校の教科書)

倫理資料集 第一学習社

 

『史上最強の哲学入門 』

   飲茶著

   河出文庫

 

『もういちど読む山川倫理 』

   小寺 聡編

 山川出版社