とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

道具主義とは

こんにちは。冨樫純です。

 

独学で哲学を学んでいるので、勉強してきたことを整理する感じで書いていきたいと思います。

 

哲学者を1人ずつ取り上げて、その思想、時代背景、感想などを書いていきます。

 

取りあげる哲学者や思想は、ほくが勝手に選んでいます。

 

哲学者 デューイ

思想 道具主義

 

人生の問題を解決するのに役立つ知性とは、どのようなものだろうか。

 

彼は知性は未来の可能性を見通し、問題を解決し、生活を改善するための道具だと考えた(道具主義)。

 

ふだん、私たちは習慣に従って生活しているが、新たな問題が発生すると、未来の見通しを立て、問題を解決するための道を探る知性が働きはじめる。

 

デューイはこのように過去の習慣を修正して、新
しい環境に適応する習慣を形成する知性を、創造的知性、実験的知性と呼んだ。

 

創造的知性は、生活の中で起こった問題を解決するために仮説を立て、それを実際の行動の結果を通じてその都度検証し、改善していく。

 

思想や理論は永遠で不変なものではなく、新しい問題を解決するために立てられた仮説であり、つねに行動によって検証され、作り変えられていく。

 

生活上の要求→問題設定→仮說→推論→行動→検
証という探究を通して、知性はたえず自己を修正しながら進歩していく。

 

デューイは創造的知性を育て、たえず生活を改善し、人間性を発展させることを期待した。

 

また、 教育学者でもあったデューイは、教育は過去の知識や価値の伝達にとどまらず、未来の新しい価値の創造であると説いた。

 

そして、子どもたちが生活の場面で起こった問題をみずから解決できる、柔軟で有用な創造的知性を養う問題解決学習を唱えた。

 

感想

 

知性は人間の生活に役立つ道具だと考えた彼の思想は説得力があると感じました。

 

下記の本やサイトを参考にしました

 

新 倫理 清水書院(高校の教科書)

倫理資料集 第一学習社

 

『史上最強の哲学入門 』
 飲茶著
 河出文庫

 

『もういちど読む山川倫理 』
 小寺 聡編
 山川出版社