とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

実存主義とは

こんにちは。冨樫純です。

独学で哲学を学んでいるので、勉強してきたことを整理する感じで書いていきたいと思います。

 

哲学者を1人ずつ取り上げて、その思想、時代背景、感想などを書いていきます。

 

取りあげる哲学者や思想は、ほくが勝手に選んでいます。

 

哲学者 キルケゴール

 

思想 実存主義

 

「私にとって真理だと思えるような真理。私がそのために生き、そのために死ねるような真理。そういう真理を見つけることこそが重要である」

 

つまり、「人類にとって」とか、「いついかなるときでも成り立つ、普遍的な」とか、そんな大風呂敷を広げた夢みたいな真理なんか、どうでもいいのです。

 

それよりも大事なのは、僕の真理、私の真理、オレの真理。今、現実に生きている個人が、真に納得できるものです。

 

それを得るためなら死んだってかまわないとすら思えるもの。そういうものこそが「真理」と呼ばれるべきものではないのか。

 

キルケゴールは、そのように真理を定義したのである。

 

影響

 

大量の情報が氾濫する現代の情報化社会の中で, 人びとは、主体性を失って集団に埋没しがちになっている。

 

現代人は、一方的に流される情報をうのみにし、他人の言葉や行動に同調する傾向をもっている。

 

社会学者のリースマン (1909~ 2002)は、現代人は孤独への不安から他人の行動に同調し、他人の承認を強く求める他人指向型の人間であると分析している。

 

現代人は、心に孤独をかかえながら他人に同調することで、 「みんなと同じ」という安心感に逃げこもうとする。

 

他人指向型の人間を方向づけるものは、同時代を生きる人びとの行為であり、 彼らは他人から送られる信号に細心の注意を払い、他人の振舞いや願望への驚くほどの感受性を身につけている。

 

一人でいることを避けるかのように、たえずスマートフォンでメールし続ける人たちの中にも、群集の中にまぎれ込んで安心しようとする、他人指向型の人間がいるかもしれない。

 

このように主体性を失った現代人を批判して、真実の自分を取り戻すように呼びかけたのが、実存主義の思想家たちである。

 

感想

 

実存主義の哲学者たちは、主体性を失った現代人を見て、嘆いているかもしれないと思いました。


下記の本を参考にしました

 

新 倫理 清水書院(高校の教科書)

倫理資料集 第一学習社

 

『史上最強の哲学入門 』
 飲茶著
 河出文庫

 

『もういちど読む山川倫理 』
 小寺 聡編
 山川出版社