こんにちは。冨樫純です。
「数字にだまされるな」についてのコラムを紹介します。
数字にだまされないように、統計学を勉強すればいいのかなあと思いました。
興味もありますし。
私たちが目にする情報の中には、さまざまな数字が含まれる。
「〇〇調査によれば」といった書き出しで、さまざまな統計が紹介され、それを根拠にいろいろな主張が、明確に、あるいは暗黙に行われる。
数字を注意深く読むことは、現代人にとって大切な技術のひとつになっている。
調査などの統計を読む場合、その数字の根拠がどこにあるのかに目を向ける。
対象者がどのような人たちであり、また、どのように選ばれたのかを気にすることで、単純な誤解は避けられる。
とくにアンケート調査の場合には、パーセントで回答率が示されることが多いので、そのパーセントを算出するための母数がどれくらいかを見ておくことが重要になる。
そうした情報抜きにパーセントだけが示されているときは要注意だ。
調査以外でも、数字の根拠が疑われずに通用している「マジックナンバー(魔法の数字)」がある。
入試の偏差値はその典型だ。
過去の模擬試験の受験者を対象に算出される偏差値は、何人の受験者が根拠になっているかの情報抜きに信じられている不思議な数字だ。
全体の受験者数は書いてあっても、それぞれの大
学や学部·学科ごとの根拠となった数は通常知らされない。
最近の入試は多様化しており、それぞれの学科ごとの受験者数は減っている。
つまり、偏差値算出の根拠となる母数が減っているのだ。
もととなる母数の大小で偏差値の精度は大きく違ってくる。
たとえば、10000人をもとに出した偏差値の合否予測と、30人のそれでは、当然信頼度が違う。
ところが、大学などの偏差値ランク表には、そのような根拠はいっさい書かれていない。
大学ランク表の偏差値の一点、二点の違いに意味がないことは、それぞれの数字の裏側まで目を向ければ、簡単にわかるのである。
下記の本を参考にしました
『知的複眼思考法』
誰でも持っている創造力のスイッチ
苅谷剛彦著
講談社+α文庫