こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本との出会い
哲学を勉強中で、倫理学もおもしろいと思い、まずは、入門書を読んでみようと思いました。
②こんな本です

倫理学こそ哲学の中枢に位置する学問である。
本書の冒頭で、著者はこう強調する。
人間のあらゆる行動や思索、生き方を根本的に規定するのは倫理であり、したがって倫理学とはまさに「人間とはなにか」を問う学問にほかならない、と。
では、この問いに思想家たちはどう向き合い、どんな答えを導き出してきたか。
それを明らかにすべく、アリストテレス、エピクロス、ストア派から功利主義、カント、ヘーゲルらを経て20世紀にいたるその歩みを三つの潮流に大別し、それぞれの思想を簡明に解説してゆく。
人間の根本原理としての倫理をときあかす円熟の講義。
③こんな言葉が響きました
幸福であることと、快を味わうこととは、ひとまず区別して考えなければならない。
幸福であるとは、まずもって、なんらかの意味合いで満ち足りた状態にあること、もしくは自分がそのような状態にあると意識することで、それにはそのつど、満足感としての快が伴うが、しかしそれを理由として、どのような快であれ、およそ快を味わうことが幸福であるとか、その総量が大きければ大きいほどますます幸福であるとは言えないのである。(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『現代思想2019年9月号』
特集 倫理学の論点23
岡本 裕一朗 他4名
青土社
『メタ倫理学入門 』
道徳のそもそもを考える
佐藤岳詩著
勁草書房
⑤感想
ますます、倫理学を学びたいと思うようになりました。
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。