とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

徳とは何か?

こんにちは。冨樫純です。

 

本を紹介します。

 

①この本との出会い

 

哲学を勉強中で、倫理学もおもしろいと思い、まずは、入門書を読んでみようと思いました。

 

②こんな本です

 

『プレップ倫理学
柘植 尚則著
弘文堂

 

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生きることを“哲学”する初学者のための倫理学入門。

 

読者の問題関心に寄り添いながら、平明な記述に徹した「入門の入門」。

 

読み進むうちに、基礎から現代の重要テーマまでが自然に理解できる。

 

さらに学びたい人のための「読書案内」、知識の整理に活用できる索引つき。


③こんな言葉が響きました

 

アリストテレスも、 魂が優れていることを徳と考えています。

 

そして、徳を、思考に関するものと性格に関するものに分けたうえで、とくに性格に関する徳について、 独自の説明をしています。

 

アリストテレスによると、たとえば、勇気という徳は、強すぎると、無謀という悪徳になり、反対に、弱すぎると、臆病という悪徳になります。

 

つまり、 勇気は無謀と臆病の中間にあります。同じように、気前のよさは浪費とケチの中間に、 誇りはうぬぽれと卑屈の中間にあります。

 

これらのことから明らかなように、徳は、 「過剰」と「不足」 という二つの悪徳の「中間」にあります。

 

この中間を、アリストテレスは「中庸」と呼び、 「徳とは中庸である」と主張しています。

 

中唐とは、分かりやすく言うと、「適切であること」です。つまり、状況にふさわしい、 ということです。 (本文より引用)

 

④この本が気になった方への3冊はこちら

 

倫理学案内』理論と課題
 小松 光彦 他2名
 慶應義塾大学出版会

 

『入門・倫理学の歴史 24人の思想家』
 柘植 尚則 他2名
 梓出版社

 

『現代倫理学入門 』
 加藤 尚武著

 講談社学術文庫

 

⑤感想

 

倫理学の勉強を進めていく時に、忘れた用語などを確認するのにもいい本だと思いました。

 

興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。