こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本との出会い
何年か前に、ハーバード白熱教室と題したテレビ番組がありました。
そこで、人気のサンデル教授の講義を見て、政治哲学に興味を持ち、読んでみようと思いました。
②こんな本です
『それをお金で買いますか』
市場主義の限界
マイケル・サンデル 他2名

私たちは、あらゆるものがカネで取引される時代に生きている。
民間会社が戦争を請け負い、 臓器が売買され、公共施設の命名権がオークションにかけられる。
市場の論理に照らせば、こうした取引になんら問題はない。売り手と買い手が合意のうえで、 双方がメリットを得ているからだ。
だが、やはり何かがおかしい。
貧しい人が搾取されるという「公正さ」の問題? それもある。しかし、もっと大事な議論が欠けているのではないだろうか?
あるものが「商品」に変わるとき、何か大事なものが失われることがある。
これまで議論されてこなかった、その「何か」こそ、実は私たちがよりよい社会を築くうえで欠かせないものなのでは?
③こんな言葉が響きました
ほとんどの人は、「もちろん、お金で買えないものはある」と言うだろう。
友情を考えてみよう。いまより多くの友人がほしいとして、あなたは友人を何人か買おうとするだろうか、そんな可能性は低そうだ。
ちょっと考えれば、うまくいかないことがわかるだろう。お金で雇った友人は本当の友人とは違う。誰かを雇えば、普通は友人がしてくれることの一部を代行してもらえるかもしれない。(本文より引用)
④この本が気になった方への3冊はこちら
『これからの「正義」の話をしよう』
いまを生き延びるための哲学
マイケル・サンデル 他2名
早川書房
『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学の
こと教えてくれた。』
原田 まりる著
ダイヤモンド社
『正義の教室』
飲茶
ダイヤモンド社
⑤感想
お金で買えるものと、買えないものの意見が分かれる話題を取りあげています。
その意見の背景や根拠を示しているところが、特におもしろかったです。
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。