とがブログ

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洞窟絵画の重要性

こんにちは。冨樫純です。

 

「洞窟絵画」についてのコラムを紹介します。

 

文字がない時代は、絵が歴史を理解するのに、重要な役割を果たしていたことを改めて感じました。

 

その数は600点余の絵、1500点余の彫刻からなり、野生牛、家畜牛、鹿などが、色をかえて描かれている。


フランス西南部のラスコー洞窟絵画やショーヴェ洞窟絵画、スペインのアルタミラ洞窟絵画、アルジェリアのタッシリ·ナジエール洞窟絵画などには、旧石器時代の人類が描いた岩絵が残されている。

 

これらの岩絵を描いた人びとは狩猟採集民で、野生動物を追いかけたり、植物を採集したりしている様子が描かれている。

 

なぜ岩絵を描いたのか。


その理由は明確ではない。現代人が考えるような芸術行為ではないにしても、人間が初めて他の動物とは異なった行動をとった点に大きな意義をもっている。

 

スペインのアルタミラ洞窟絵画の場合、迷い犬を探していた猟師が地下に通じる狭い入口を発見したことが、岩絵の発見につながった。

 

20頭以上の野生牛、馬、鹿、イノシシなどの動物が描かれ、場所によっては人間や記号、線のようなものもみられる。

 

アルジェリアのタッシリ·ナジェールの場合は、偵察していたフランス軍ラクダ部隊が岩絵の存在を報告したのがきっかけで、その後専門家が調査にはいって分析が進み、主題によって4つの時期に分類され、それぞれがサハラの気候変動を反映していることが明らかにされた。

 

すなわち、初期フランスのラスコー洞窟絵画の場合は、4人の少年が渓谷で迷子になった犬を探していて、小さな穴をみつけ、 その穴を広げて洞窟内部の動物の壁画を発見した。

 

この岩絵(前8000~前4000年頃)は緑が豊かな環境であったことを示し、紀元前後以降の岩絵からは、馬での往来が不可能なほど乾燥化が進行したことが示されている。

 

下記の本を参考にしました。

 

『新 もういちど読む 山川世界史 』
「世界の歴史」編集委員会 (編集)
  山川出版社