こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本との出会い
著者をテレビで見て、その発言に興味を持ったのがきっかけです。
②こんな本です。
『脳内麻薬』
人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体
中野 信子著
セックス、ギャンブル、アルコール、オンラインゲーム、人間はなぜ、これらをやめることができないのか。 それは中脳から放出される脳内麻薬ドーパミンが「快感」を司る脳の各部位を巧みに刺激しているからである。
コカインや覚醒剤はこの脳内回路「報酬系」を誤動作させて過剰な快楽を与え、依存症を招くものだ。
だが、このドーパミンは他人に褒められたり、難易度の高い目標を達成するなど、「真っ当な喜び」を感じる時にも大量に放出されている。
なぜ人間の脳はこんなしくみになっているのか。話題の美人脳科学者が個人体の深遠なる謎に迫る。(本文より引用)
③こんな言葉が響きました。
にニコチンはアルコールとともに身近な依存性薬物の代表です。喫煙をやめたくてもやめられない人は、日本に1300万人いるといわれています。
アルコール同様、肺ガンをはじめとする様々な健康被害が報告され、国によってはタバコのコマーシャルが規制されるほどの有害物質であるのに、いまだに喫煙をする人が多いのは、その依存性によります。
禁煙の試みと失敗の繰り返しは一番身近な禁断症状の例でしょう。
ニコチンは脳幹網様体·大脳辺縁系に働きます。どちらも「意識しない脳」ですが、前者は呼吸や循環などの生命維持、後者は情動などに関わっています。
面白いことに、ニコチンはこれらの部位に対して、量が少ないと興奮性に、多いと抑制性に働きます。ばんやりしているときにゆっくりタバコを吸うと頭を活性化させ、イライラしているときに吸うと急速に気分が落ち着くのです。
こうしたタバコの利点を知って喫煙を続けていると、ニコチンは報酬系を活性化させドーパミンを放出させる働きも持つので、快感とともに体験が脳に記憶され依存性が形成されていきます。
タバコがコカィンなどの麻薬に比べて手軽な点は、その作用が喫煙開始後0秒程度で現れ、報酬系に達するまででも5秒しかかからないことです。
この作用は長持ちしないので喫煙者は吸っては吐きを繰り返しますが、その間ずっと快感の発生→快感の喪失が繰り返されます。回数はタバコ1箱で200回にも及びます。喫煙者はその間ずっとニコチンの気持ち良さと切れたときのむなしさを実感し続けるわけです。こうしてもっとも身近な薬物依存が形成され、それがずっと残り続けます。
(本文より引用)
④この本が気になった方への3冊はこちら
『ヒトは「いじめ」をやめられない』
中野 信子著
小学館新書
『不倫 』
中野 信子著
文春新書
『努力不要論』
脳科学が解く! 「がんばってるのに報われな
い」と思ったら読む本
中野信子著
⑤まとめ
セックス、ギャンブル、アルコール、オンラインゲーム、これらをやめることができないのか。その理由がわかります。
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。