こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本との出会い
タイトルに惹かれました。ヤンキー特有の価値観や経済観があるようです。
②こんな本です。
『ヤンキー経済』
消費の主役・新保守層の正体
原田 曜平著
若者がそノを買わない時代、唯一旺 盛な消費欲を示しているのがャンキー層だ。
だが、ヤンキーとはいっても鉄パイプ片手に暴れ回る不良文化は今は昔、現在の主流はファッションも精神もマイルドな新ヤンキーである。
本書では密着取材と ヒアリング調査により、「悪羅悪羅系残存ヤンキー」 「ダラダラ系地元族」に分類化した現代のマイルドヤンキー像を徹底解明する。「給料が上がっても絶対地元を離れたくな い」「家を建ててはじめて 一人前」 「スポーツかーより仲間と乗れるミニバンが最高」など、今後の経済を担う層の消費動向がわかる一冊です。
③こんな言葉が響きました。
ゼロ年代中盤には、モノが売れない世の中になってきました。先述したとおり、ファストファッション、ファストフードなどの台頭により、費用をかけなくても娯楽が享受できるデフレカルチャーが浸透したためです。
また、ITインフラの発達によって、さまざまなコンテンツがタダもしくはタダに近い廉価で手に入るようになったため、出版、音楽、映像業界をはじめとするパッケージエンタテインメント産業は、特に大打撃を受けました。
モノが売れないと、大人たちの顔は青ぎめます。「バブルよもう一度」などというかけ声が、あまりに虚しい言葉に聞こえます。
そんな折に起こったのが、リーマン·ショックでした。これで日本も本格的に、世界的な不景気の影響下に置かれることになったのです。
ヤンキーの話と関係ないのでは? と思われるかもしれませんが、実は大いに関係があるのです。 若者は大人の姿を見て、その大人たちが構成する社会への態度を決定します。
大人は 「金の亡者」 として若者にとって反抗すべき対象でした。
ところが、ゼロ年代後半以降の大人は、完全にしょぽくれています。まったくもって、反抗するに値しない、脆弱な存在に成り下がりました。
しかも、その大人たちの姿は、未来の自分の姿でもあるのです。 高学歴で、かつ大手企業に勤める親でさえ、リストラの危機にある。不本意な職場に異動を余儀なくさせられている。
報道からもそんな話ばかりが耳に入り、「いい会社に入れば一生安泰」など絶対にありえないことを、自分の両親やマスコミから学んでいるのです。(本文より引用)
④この本が気になった方への3冊はこちら
『さとり世代 』
盗んだバイクで走り出さない若者たち
原田 曜平著
『日本初! たった1冊で誰とでもうまく付き合え る世代論の教科書』
「団塊世代」から「さとり世代」まで一気にわかる
阪本 節郎著、原田 曜平著
『つくし世代』
「新しい若者」の価値観を読む
藤本 耕平著
⑤まとめ
ヤンキー特有の価値観や経済観が垣間見れて、ただただ怖いという、ヤンキーの見方が変わります。
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。