とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

JRは行政改革の手本となるのか?

こんにちは。冨樫純です。

 

本を紹介します。

 


①この本との出会い

 


元々政治や時事問題に興味があり、先生が薦めていた本なので、読んでみようと思いました。

 


②こんな本です。

 

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国鉄解体』

  JRは行政改革の手本となるのか?

  草野厚

  講談社文庫

 

国鉄解体は、どのような道筋を経て決定されたのか?

第二次橋本内閣が行政改革を最重要政策課題として取り上げている今、分割、民営化を検証する。

土光臨調発足からJR誕生に至る6年間の政治過程を、1次資料と面接取材をもとに構成し、さらに現在のJRを分析する。

(本文より引用)

 

③こんな言葉が響きました。

 

国鉄の経営悪化の理由として次の4つをあげた。


第1は、急激なモータリゼーションをはじめとする輸送構造の変化に対して、国鉄が十分に対応できなかったことである。

即ち国鉄は、鉄道特性を発揮できる分野(都市間旅客輸送、大都市圏旅客輸送、大量定型背貨物輸送)に業務を特化すべきだったにもかかわらず、現実には、公共性の観点を重視し過ぎ、対応が著しく遅れてきたのであった。


第2には、経営姿勢の問題である。

即ち国会及び政府の過度の関与、地域住民の過大な要求、管理限界を超えた巨大な企業規模、国鉄自体の企業意識と責任感の喪失などの理由から、企業性を発揮できず、いわゆる「親方日の丸」経営といわれる事態に陥ったことである。


第3には、国鉄当局と組合の問題である。

労使関係が不安定で、ヤミ協定、悪慣行の蔓延

など職場規律の乱れがあり、合理化が進まず、生産性の低下をもたらしたことである。


第4には、収入に比して異常に高い人件費比率、年齢構成のひずみからくる膨大な年金。

退職金、累積債務に対する巨額な利子負担等を招いたことである。

(本文より引用)


④まとめ


国鉄解体は、どのような道筋を経て決定されたのかわかります。


⑤この本が気になった方への2冊はこちら。


『未完の「国鉄改革」』

  巨大組織の崩壊と再生

  葛西敬之

  東洋経済新報社


『鉄道貨物 再生、そして躍進』

  伊藤直彦著

  日本経済新聞出版社


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。