とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

仕事のなかで「頑張る」という言葉をあんまり簡単に使わない方がいい理由

こんにちは。冨樫純です。

本を紹介します。

 

①この本との出会い


「若者と中高年の雇用問題についての世代対立     

を煽ろうと思ったわけではない」という著者の主張におもしろさを感じました。


②こんな本です。


仕事のなかの曖昧な不安

  揺れる若年の現在

  玄田有史

  中央公論新社


著者の執筆の動機を説明すると、以下の感じです。


私はこの本のなかで、若者と中高年の雇用問題についての世代対立を煽ろうと思ったわけでは

ない。

飽和した中高年社員の存在を維持するシステムが対立の根本であるにせよ、それを乱暴に破壊すればいいとは思わない。

頑張ってもどうにもならない状況のなか、若者

の不安を少しでも取り除き、事実をはっきりと認識した上で、やみくもに頑張らず、仕事に対してクールに、冷静にファイトする、そのためのささやかな情報提供ができればというのが、本書の動機といえば動機だった。


③こんな言葉が響きました。


しないほうがいいのは、まずは仕事のなかで「頑張る」という言葉をあんまり簡単に使わなようにしてみることです。

たとえば、みなさん本人じゃなくても、友だちが会社に就職した後、悩んでいる、仕事がつらくて苦しんでいたり、転職しようかどうか迷っているとします。そのときに、あまり気楽に「頑張れよ」って言わないほうがいい。

精神科のお医者さんやカウンセラーは、ノイローゼ患者の方に「頑張れ」とはぜったい言いま

せん。患者の家族にも「頑張れ」と言わないように忠告するそうです。なぜだか、わかります

か?

ノイローゼになる人には、頑張りすぎてしまう人が多いからです。その人に頑張れ、もっと頑張れというのは、その人をさらに追いつめてしようことになるからなんです。

(本文より引用)


④まとめ


しないほうがいいのは、まずは仕事のなかで「頑張る」という言葉をあんまり簡単に使わな

ようにしてみることです。


⑤この本が気になった方への3冊はこちら。


『「働くこと」を社会学する』

    産業・労働社会学

    小川慎一他2名著

    有斐閣アルマ


『日本の難題をかたづけよう』

   経済、政治、教育、社会保障、エネルギー

   安田洋祐他2名著

   光文社新書


『ルポ“正社員”の若者たち』

   就職氷河期世代を追う

   小林美希

   岩波書店


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。