こんばんは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本との出会い
元々政治学に興味があり、先生が薦めていた本なので、読んでみようと思いました。
正直、教科書なので興味がある人は少ないと思います。
②こんな本です。
『立法過程』
岩井奉信著
本書は現代日本の国会を中心に議会の立法過程を体系的に明らかにしようとするものである。現代の政治体制の中で議会はどのように位置づけられるのであろうか。現代の議会はどのような機能を持ち、いかなる役割を担っているのであろうか。「議会政治の危機」が叫ばれる中で現代の議会には、どのような可能性が開かれているのであろうか。このような問いかけに対して、現代日本の立法過程の全体像を浮き彫りにすることを通じて、何らかの答えを導き出そうとするのが本書の目的である。
(本文より引用)
③こんな言葉が響きました。
議院内閣制では、一般に議員数の多寡が法案の成否を決定づけるために、議席数で劣勢な野党が国会で影響力を行使することは難しいという共通認識がある。そこでは、政府の政策に対する議会での拒否や修正は期待されず、本来、それは政権交代を通じて実現されるというのが一般的な認識である。
このような議会では、実質的な政策形成の機能よりも、与野党の対決を前提として、争点明示機能、審議機能、政府監視機能が重視されることになる。
しかし、我が国の場合、1党優位のために、与野党関係が固定化され、政権交代による政策の変更の可能性は皆無に等しい。
(本文より引用)
④まとめ
「議会政治の危機」が叫ばれる中で、その解決するヒントがこの本にあります。
⑤この本が気になった方への3冊はこちら
『日本の国会』
審議する立法府へ
大山礼子著
『代議制民主主義』
「民意」と「政治家」を問い直す
待鳥聡史著
『議員立法の実際』
議員立法はどのように行われてきたか
茅野千江子著
第一法規株式会社
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。