こんばんは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本との出会い
ぼくの本選びのモットーである「脱常識」に惹かれました。
②こんな本です。
社会の読み方入門
ランドル·コリンズ著
井上俊/磯部卓三訳
なぜ我々は疑いもせず、取引きができるのだろう。なぜ結婚するのだろう。
なぜ宗教に走るのだろう。なぜ権力がうまれるのだろう。そうした当り前のこととして、あるいは合理的なものとして片づけられている日常の生活をめぐる常識、その常識に秘められた深層を、解明してゆく。(本文より引用)
普段、当たり前と考えていることを、何故そうなったのか理由を知りたくなります。
③こんな言葉が響きました。
他人に何かをさせる一番わかりやすい方法は、
金銭を支払うことである。それにはまず、あなたがお金をもっていることが前提となる。だがともかくあなたがお金をもっているとしよう。あなたは、自分の事業を設立したり、政府機関に資金を出したり、学校などを設立することができる。そして、あなたの給料支払い名簿にのっている人たちに対して権力を行使しはじめることができる
しかし、金銭は力かもしれないが、必ずしも非常に有効な力ではない。問題は、あなたが人び
とに給料を支払うことができても、それだけでは、彼らの仕事ぶりまで統制することにはならないという点である。この場合、監督者の唯一の統制方法は、よく働かないものを解雇することである。しかしそれは、実際に行なおうとすると、やっかいなことかもしれない。公務員問題公聴会、あるいは組合の苦情申し立て、さらには、他の形式上の手続きを踏まなければならないとすれば、非生産的な労働者を解雇するまでに、数カ月あるいは数年を要することになるかもしれない。だから金銭は、たいした統制にはならない。(本文より引用)
④まとめ
当り前のこととして、片づけられている日常の生活をめぐる常識、その常識の背景がわかります。
⑤この本が気になった方への3冊はこちら。
『社会学への招待』
ピーター・L. バーガー他2名著
『原因を推論する』
政治分析方法論のすゝめ
久米郁男著
『欲望する「ことば」』
「社会記号」とマーケティング
嶋浩一郎他1名著
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。