とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

「仕事」に関して、少し深く考えてみたい人に おすすめの本です。

こんばんは。冨樫純です。

本を紹介します。


①この本との出会い


元々労働経済学に興味があり、先生が薦めていた本なので、読んでみようと思いました。

正直、教科書なので興味がある人は少ないと思います。


②こんな本です。


『仕事の経済学』第2版

   小池和男

   東洋経済新報社

 

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この本は日本の労働経済の、わたくしなりの概説書である。わたくしなりにとは、仕事を中心にすえ、仕事の仕方、仕事能力の形成に光をあてることをいう。

仕事はもちろん人生の一部にすぎないが、しかし、まことに重要な一部であり、人生におよぼす仕事の影響ははかりしれないほど深い。

わたくしは職場をおとずれ、そこで働く人の話をじっくりと聞く、という研究方法をとってき

た。長年職場で仕事してきた人の話はすさまじい迫力がある。それが日本のくらしを支えてきた。その働きざまをなんとかして世に伝えたい。それがこの本の望みである。

(本文より引用)


③こんな言葉が響きました。


もっとも説明力の高い仮説はリーダー理論で、日本にも欧米にも広く適用できる(Reder[1955])彼は1950年代半ばの古典的な論文で、さまざまな賃金格差は好況期には縮小し不況期に維持または拡大すると説き、その理由をつぎのように説明した。もともと労働市場は情報が不完全だから、同じ仕事ても賃金の高い企業と低い企業があろう。

賃金の低い企業から高い企業に移動するのは、好況期のような就業機会の豊富なときでないとむつかしい。そうでないと、企業をやめても職がないことになりかねない。好況期には賃金の低い企業から高い企業へ労働者が移動し、賃金格差が縮まる。不況期にはこの移動は起こりにくく、格差は縮小しない。(本文より引用)


④この本が気になった方への3冊はこちら


『残業学』

  明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?

  中原淳他1名著

  光文社新書


『組織行動の考え方』

  ひとを活かし組織力を高める

  9つのキーコンセプト

  金井寿宏他1名著

  一橋ビジネスレビューブックス


『職業の経済学』

   阿部正浩他2名著

   中央経済社


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。