こんばんは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本との出会い
身近な日々の経済的なニュースが理解できるようになりたいと思っていたとき、この本に出会いました。
②こんな本です。
『これならわかる金融経済』
グローバル時代の日本経済入門
山田博文著
大月書店
本書は、身近な日々のニュースや経済のしくみに焦点を当て、それらがよく理解できるように、必要とされる金融や経済の基礎知識を再構成して、提供している(Part 1)、さらに、そうした基礎知識を「死んだ知識」に閉じこめないで、「生きた知識」として躍動させ、現代的な経済問題を自主的に分析できるように、ビッグバン・円高・株式・投資信託・M&A ・財政赤字・デリバティブ・グローバル経済などの事例を解明し、問題分析の主なサンプルを提供している(part2)。
(本文より引用)
③こんな言葉が響きました。
20世紀末の市場経済世界の先頭を走り、しかも、株式バブルに沸き返ったアメリカでは、成功者に巨万の富をもたらし、人々のあいだで所得格差・資産格差が拡大してきた。
アメリカで成功者といえば、一般に、大企業の経営者ということになるが、上位365社の経営トップの平均年収(1998年)は1060万ドル(ほぼ13億円)であった。
かたや経営トップを含めたアメリカ人全体の個人の平均年収(GDP÷人口)は、ほぼ355万円である。これは経営トップの358分の1に当たるので、経営トップは、アメリカ人1人当たりの年収を、ほぼ1日で稼ぎ出すことになる。
これで驚いてはいけないようだ。
アメリカの成功物語を一身に体現するマイクロソフト社のオーナー経営者、かのビル·ゲイツ氏の個人資産は、584億ドル(ほぼ7兆円)であるこのビル·ゲイツ氏の個人資産の規模を何かにたとえようとすると、もはやマクロ経済指標しか見あたらない。(本文より引用)
④まとめ
「死んだ知識」に閉じこめないで、「生きた知識」として躍動させ、現代的な経済問題を自主的に分析できるようになります。
⑤この本が気になった方への3冊はこちら
『プラクティカル産業組織論』
泉田成美他1名著
有斐閣アルマ
『ケースに学ぶ日本の企業』
ビジネス・ヒストリーへの招待
加藤健太他1名著
有斐閣ブックス
『99%のための経済学入門〈第2版〉』
マネーがわかれば社会が見える
大学生の学びをつくる
山田博文著
大月書店
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。