こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本との出会い
元々地方行政に興味があり、先生が薦めていた本なので、読んでみようと思いました。
正直、教科書なので興味がある人は少ないと思います。
②こんな本です。
『未完の分権改革』
霞が関官僚と格闘した1300日
西尾勝著
本書は、地方分権改革の流れの渦中に身を置く当事者として、その多忙な日々の合間を縫って全国各地を行脚し、そのときどきの状況を自治体関係者に報告し改革への理解と協力を求めた講演録のなかから、改革の道程の節目節目を代表する6本を選び集録したものである。これらはいずれも学問的な考察の成果を披瀝する趣旨の学術講演録ではなく、啓蒙を目的にした講演録である。それだけに、客観性と自省の要素に欠けている憾みはあるが、私にしては、難しいことを平易なことばで伝えようと努めている。
(本文より引用)
③こんな言葉が響きました。
地方分権はそもそも何のために推進するのかとことを、ここで改めて整理しておかなければなりません。それは以下の3つの目的に集約することができると考えています。
第1は中央と地方の連絡なり折衝なりにかかっていた時間とエネルギーの浪費、無駄を省くことができる、仕事を敏速に進められるようになるということであり、行政改革と政治改革の推進に寄与することになります。
次に、都道府県や国と相談しなくても済むことが増えるということは、市町村が自主的に事を決めていくことが増えるということであります。それはとりもなおさず身近な政府が自分たちの地域の諸条件に合った施策を自分たちの責任において決めるということになるのでありまして、地方自治を充実することになる。
第3に、このように最終決定権をだんだんに下ろしていくと、中央省庁の仕事がそれだけ縮小していくことになりますが、他方では国際的な調整業務は格段に増えてきていますから、国の各省庁にはそちらにエネルギーを振むけていただいて、国内の細々としたことにはもはや干渉せず、都道府県以下に任せるということになっていく。(本文より引用)
④まとめ
地方分権はそもそも何のために推進するか、
その理由が3点あることがわかります。
⑤この本が気になった方への3冊はこちら
『革新自治体』
熱狂と挫折に何を学ぶ
岡田一郎著
『里山資本主義』
日本経済は「安心の原理」で動く
藻谷浩介他1名著
『大阪都構想が日本を破壊する』
藤井聡著
文春新書
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。