とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

公民的共和主義とは

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 公民的共和主義 リバタリアニズムの消極的な政治観に対する、より根本的な批判…

セックスワークは労働か

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 上野千鶴子さんの教え子という経歴と、男性の性の歴史というテーマを研究しているというところに興味があり、購入しました。 ②こんな本です 『平成オトコ塾』 悩める男子のための全6章 澁谷 …

格差と政治腐敗のどちらかが問題か

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 経済的不平等と政治的支配 ここでリバタリアニズムと政治との関係に戻ろう。 …

市場は戦場か

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 市場は「戦いの場」ではなく「協力の場」 最後に、一番重要なことを述べたい。…

経済的自由と課税

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 選択の自由と社会的圧力 リバタリアンは個人的自由に対する国家による介入を原…

国家とは

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「民間」対「政府」あるいは「社会」対「国家」 結局リバタリアンにとって重要な…

リバタリアニズムの守備範囲

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 市場の中の人間関係 リバタリアニズムは、決してあらゆる人間関係を市場経済に…

必要悪としての国家

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 必要悪としての国家 リバタリアニズムにおいて、政治はいかなる役割を果たすの…

国家が処罰権限を持つ理由

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 国家の処罰の権限 刑罰を社会全体の正当防衛の拡張として説明するとしても、「…

刑罰か損害賠償か

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 加害者と被害者の権利の不公平 バーネットの言う、刑罰制度を廃止して被害者へ…

刑罰の犯罪予防効果は無視できるか

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 犯罪予防効果の無視 刑罰廃止論のさらなる重大な難点は、犯罪予防効果の無視で…

損害賠償と死

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 死という損害への賠償 人身にかかわる損害の場合、その賠償責任の画定は一層困…

刑罰の必要性

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 社会全体の受ける被害 確かに「被害者なき犯罪」の多くは非犯罪化すべきかもし…

トランスジェンダーとは

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 トランスジェンダーに興味があったので、購入しました。 ②こんな本です 『トランスジェンダー入門』 周司 あきら 他1名著 集英社新書 トランスジェンダーとはどのような人たちなのか。 性別…

刑罰廃止論

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル ラディカルな刑罰廃止論 刑罰制度についてはリバタリアンたちの間でも、さまざ…

民間による代替的紛争サービス

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 民間による代替的紛争サービス 訴訟遅延は確かに重大な問題だが、法的サービス…

非効率な裁判

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 非効率な裁判 裁判の非効率性については古来多くのことが書かれてきたが、今日…

破産免責は問題か

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 破産免責と有限責任 財産法においてリバタリアニズムを徹底した場合、現代の制…

過失がなければ責任は免れるべきか?

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 過失がなければ責任は免れるべきか? しばしば近代財産法の原則として、所有権…

自然権としての私有財産

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 自然権としての私有財産 リバタリアニズムの批判者の中には、財産権というもの…

所有権と利益

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 無主の財を開拓する人の労 価値の創造による所有権取得のルールは、資源の隠れ…

性犯罪被害の深刻さ

こんにちは。冨樫純です。 本を紹介します。 ①この本を選んだ理由 ジャニーズ問題では、男性の性犯罪被害が注目されましたが、女性の性犯罪被害の方が数も深刻さもあると思います。 その深刻さを少しでも理解したいと思い、購入しました。 ②こんな本です 『…

天然資源は誰の所有物か?

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 天然資源は誰の所有物か? リバタリアニズムの批判者や左翼リバタリアンは、ロ…

ロックの労働所有論

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル ロックの労働所有論 各人は自らの身体と自由への排他的支配権を持つという発想…

市場経済と交換不可能財

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 市場経済が進むほど 「金で買えないもの」は増える。 リバタリアニズムも「非経…

人間関係と快楽

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 他者としての自分の身体 私の身体は感受されるものであり、私が私のものとして…

代理母への批判

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 代理母への批判 立岩真也の『私的所有論』という興味深い本がある。この書物は…

臓器売買は許されるか?

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 臓器売買は許されるか? 私はここでは自分の臓器を売った人はその後も後悔しな…

将来の自分は他人か

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 限定されたパターナリズム 私がリバタリアニズムの立場からも奴隷契約を認めら…

身体の売買は本当に禁止されているか?

こんにちは。冨樫純です。 法哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 身体の売買は本当に禁止されているか? 自己奴隷化や臓器売買はわれわれの多く…